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2020年のグローバルビジネス保険業界の総括を、日本語及び英語にてお届けいたします。本レポートでは、ビジネス保険業界の取引における最近の動向と将来について、主にM&A、コーポレート・ファイナンス、保険リンク証券及び金融・保険の融合市場、並びに税務・規制の動向に焦点を当ててご説明しています。本レポート全文へのリンクもご案内しておりますので、ご参照ください。

  • M&A:COVID-19パンデミックの発生により、2020年前半はの損害保険業界M&A活動が事実上停止したが、下半期の活動の急増により、2020年の取引数は2019年を上回る結果となった。市場の勢いは2021年も継続し、ここ数年顕著となっている事業者統合の拡大に向けたトレンドをさらに加速させると予想される。

  • COVID-19と事業中断保険:2020年、COVID-19の蔓延を緩和するために企業活動に制限が課せられた結果、多くの企業は経済的救済のために事業中断保険契約に目を向けた。この種の保険契約の多くは、ウィルスによる損失に対する補償を明確に除外しているが、中には何も記載されていないものもあり、原告団の活動により、米国と英国では補償範囲に関する大きな争いが起きている。これらの保険契約が訴訟の対象となったことに伴い、国会議員、規制当局や保険業界は、保険業界や政府が将来のパンデミックや一般的な健康上の緊急事態にどのように対応できるかに関心を寄せている。

  • ポストBrexit:2020年末、Brexit移行期間の終了に伴い、EU法が英国に適用されなくなった。保険会社は規制当局から、これがもたらす変化に備えなければならないと警告を受けていた。しかし、今後、英国とEUがそれぞれの規制制度の「同等性」を正式に認めることについて合意に達することができるかどうか(これにより、一方の法域で事業を展開する企業が他方の法域でサービスを提供することが容易になる)により、先行きはやや不透明な状況が続いている。

  • テクノロジー・イノベーションとインシュアテック:保険技術とイノベーションの観点から見ると、保険業界は、COVID-19により、より良いサービスと商品を保険契約者に提供するために、技術とイノベーションの利用についての検討の強化を余儀なくされた。実際、2020年にはインシュアテックへの投資と連携が加速しており、2021年もその傾向は続くと予想される。

  • SPACs:2020年の特別目的買収企業(special purpose acquisition corporations:  SPACs)の拡大は、計248のSPACが830億ドル以上を調達する結果となり、保険部門を含む米国の資本市場全体とM&A市場に大きな影響を与えている。新たに設立されたSPACのうち3つは保険部門をターゲット市場としており、4つのSPACは、SPACが民間保険会社と合併し、合併後の事業が公開会社となる、保険SPCA解体(de-SPAC)取引を発表又は完了している(INSU Acquisition Corp IIによるInsurtech Metromile社の8億4,200万ドルでの買収等)。保険関連のSPACの活動は、2021年にはさらに増加すると考えられる。 

  • 生命保険・年金保険部門と投資顧問及びファンド:2020年の注目すべきトレンドは、資産運用会社や投資ファンドが生命保険会社や年金保険会社との買収や提携に引き続き関心を示していることであり、このトレンドは2021年も継続すると予想される。 

  • 資本市場との融合(Convergence):2020年、保険リンク証券、サイドカー取引、専用ファンド、及び担保付再保険手段を含む金融・保険の融合市場は、前年の成長トレンドを継続し、世界の再保険市場の重要な構成要素としての地位を確立した。2020年のリスク・リンク証券の新規発行数は、パンデミックに起因する金融市場の不確実性と変動性にもかかわらず、市場史上最大となった。

  • 規制:再保険の与信に関する規制や保険会社の投資許容ルールの見直しなど、米国の保険規制の枠組みに対する大きな変更又はその提案が行われている。また、米国では、支払能力のある保険会社の自主的な企業再編を可能にする法的枠組みの導入に向けてさらなる動きがあり、オクラホマ州では米国初の保険事業譲渡が完了した。さらに、(ニューヨークを含む)一部の州保険局は、気候変動リスクを自社のガバナンスや企業リスク管理、及び事業戦略等に組み込むことを保険会社に対して期待する旨のガイダンスを発表している。

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